歯科医師過剰時代
あくまで断っておくが、私は日本歯科医師会の会員であるが歯科医師会上層部の意見にはあまり賛同していない。
歯科医師過剰とワーキングプアをネガキャンして、歯科医師国家試験で合格率を大幅に絞るように圧力をかけたのは歯科医師会である事は明白だろう。
既得権益を守る集団としてそれは仕方がなかったかもしれない。
しかし、それは歯科大学の入学者を一時期大幅に減らし、私立歯科大学の定員割れ、偏差値の大幅な低下を招いた。
その偏差値の低下は私立大学の半分以上で回復していない。
偏差値40を切り35という大学もある。
それでも毎年2000人は合格する。
ということは大学受験時の偏差値という学力の担保は以前よりもかなり落ちている可能性がある。
それは結局歯科治療レベルの低下に繋がる可能性もある。
そしてそんな捨てられた感がある新しい歯科医師達が歯科医師会に対して良いイメージを持つとも思えない。
そんな歯科医師会さんの恥ずかしい予想
ふと画像フォルダを見ていたら発見してしまった。
2014年4月25日の日本歯科新聞より
日本歯科医師会が今後の歯科医師国家試験の合格率を予想
平成27年(108回)には53.4%
平成28年(109回)には49.5%になるというシミュレーション結果を提示している。
実際のデータと比較してみよう。
このブログをご覧の方はすでにご存じの事かと思うが、
厚労省は合格者枠2000人で今の所管理していると考えられており歯科医師会のシミュレーションとは相当乖離している。
恥ずかしいにも程があるデータ提示である。
大体ではあるが、49.5%なんていう数字が可能かどうかなど誰でもすぐわかる話である。
ということはこれは
歯科医師会からの
大学への恫喝
厚労省へのプレッシャー
そして
歯科医師会の上層部のそうなってほしいという希望
だったのかもしれない。
ご丁寧に日歯の見解の概要で
学生の基礎学力の低下を指摘しているが、
それは歯科医師会自体も間接的に片棒を担いでいるのに、
全面的に大学の責任という事にしている。
自分達は悪くない、という姿勢が明確である。
歯科医師国家試験受難世代へ
歯科医師会とはこういう組織であり、私は半分ヤ〇ザと思う。
若い世代の皆さん、
歯科医師会の上の先生方はこういう考えなわけであり、
それをしっかり踏まえて私はお付き合いを考えるべきかと思う。
確かに歯科医師になったら守ってくれる互助会かもしれないが、
それ以前の歯科医師になる前は1人でも落としてやろう、落としてくれ!
というスタンスだったわけで、それをどこまで信用しろと?
と私なら思っちゃうなあ。
今学生のみんなはこの文章、目に焼きつけておくようにな!!