某歯科医による偏ったブログ

ろくでもない話をさらに熟成

国民生活センターがインプラントの苦情に関して特集

 

 

 

国民生活センターが発表

国民生活センターが本日発表

インプラントのクレームに関して

 

あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか−なくならない歯科インプラントにかかわる相談−(発表情報)_国民生活センター


 PDFに関しては以下のリンク参照

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20190314_1.pdf

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国民生活センター

 

本文引用

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 歯科インプラント治療(以下、「インプラント治療」という)とは、歯が抜けたところの顎(あご)の骨に人工の歯の根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を作るものです。長期間の機能と審美性の回復が図れることで、自身の生活の質(QOL:Quality of life)の向上が期待される治療法で、ブリッジや入れ歯のように残っている歯に負担をかけずにしっかりと人工の歯を固定できることが特徴です。

 2011年12月、当センターは「歯科インプラント治療に係る問題-身体的トラブルを中心に-」を公表し、その後、関係歯科医学会・行政機関において、適切なインプラント治療の推進のため、治療指針が策定される等の対策が行われています。

 一方、PIO-NET(注1)には、インプラント治療に関する危害情報(注2)が、2011年の公表直後も毎年度60~80件程度寄せられています。内容を見ると、手術直後から痺(しび)れがとれない、治療前に患者の身体状態を確認せず施術されたなどインプラント治療指針に沿っていないと思われる事例のほか、歯科医師が治療を断念して、どのように治療を継続したら良いかわからないなどの事例もみられます。

 そこで、相談情報を分析するほか、インプラント治療の経験者に対しインターネットアンケートを実施し、あらためて消費者に対し情報提供するとともに、消費者トラブルの未然防止・再発防止のため、関係機関へ要望及び情報提供を行います。

  • (注1)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのことです。
  • (注2)PIO-NETにおける危害とは、商品・役務・設備に関連して、身体にけが、病気等の疾病(危害)を生じた相談を指します。

危害を生じたという相談の概要

  • 2013年度以降の約5年間に409件(2018年12月31日迄の登録分)寄せられており、毎年60~80件程度寄せられています。
  • 契約購入金額の回答があった相談240件のうち70.4%(169件)は50万円以上の契約であり、46.3%(111件)は100万円以上の契約でした。
  • 部位のほとんどは「口・口腔(こうくう)・歯」であり、その内容を分析したところ、痛み、インプラントのぐらつき・脱落・要撤去、腫れ、化膿(かのう)等が多くみられました。
  • 身体症状が継続した期間について記載があった相談211件のうち、身体症状が1年以上継続したという相談は48.3%(102件)で、さらに20.9%(44件)は3年を超えて身体症状が継続したという相談でした。91.9%(194件)は、相談受付時に痛み等の身体症状若しくは身体症状に対する治療が継続しているというものでした。

主な相談事例

【事例1】
インプラント治療の相談に行った次の予約日にいきなり手術され、出血が止まらず入院した。
【事例2】
インプラント治療のリスクが上がる骨粗しょう症の薬を服用していたが治療された。
【事例3】
手術直後から痛みや痺れが生じたが経過観察とされた。

インプラント治療の経験者へのアンケート調査

  • インプラントは入れ歯、ブリッジよりも満足度は高い。
  • インプラント治療の満足な点は「よく噛める」。不満な点は治療費の負担が高額なことや破損、ぐらつきも。
  • 手術を受けた歯科医療機関を選んだ理由は「かかりつけの歯科医」が最も多い。
  • 手術中や手術後のリスクについて説明もしくは書面を渡された人は4人に1人。
  • 手術前にCT検査を受けた人は6割程度、特に検査も質問もなかった人は2割程度。
  • 4割程度の人がメインテナンスを受けていない。

問題点

  1. 治療前の全身状態が把握されていないことがある。
  2. 歯科医師のスキル、知識が十分でないことがある。
  3. 治療後の不具合への対応方法が不適切なことがある。
  4. 日頃の口腔清掃や定期検診が重要な理由を知らせていないことがある。
  5. インプラント治療に関する専門的知識や技能を有する歯科医師が必要。

消費者へのアドバイス

  1. インプラント治療を受ける場合は情報を収集し、治療前には歯科医師に口腔内及び全身の状況、治療方法や費用、リスク等に関する説明を求めましょう。
  2. インプラント治療で不具合が生じた場合は、他の医療機関への相談も検討しましょう。
  3. 歯科インプラントを長持ちさせるには、自分自身での適切な口腔清掃と定期検診やメインテナンスが欠かせません。

歯科医師会及び関係学会等への要望

インプラント治療指針のより一層の周知及び、消費者がインプラント治療の専門的知識や技能を修得した歯科医師や歯科医療機関を選べるための取組みを要望します。

要望先

  • 公益社団法人日本歯科医師会(法人番号2010005004051)
  • 日本歯科医学会(法人番号なし)
  • 一般社団法人日本歯科医学会連合(法人番号5010005025185)
  • 一般社団法人日本歯科専門医機構(法人番号5010005028337)
  • 公益社団法人日本口腔インプラント学会(法人番号2010405009154)
  • 公益社団法人日本顎顔面インプラント学会(法人番号3010405009293)

情報提供先

  • 消費者庁 消費者安全課(法人番号5000012010024)
  • 内閣府 消費者委員会事務局(法人番号2000012010019)
  • 厚生労働省 医政局 歯科保健課(法人番号6000012070001)
  • 厚生労働省 医政局 総務課(法人番号6000012070001)
  • 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(法人番号3010005007409)
  • 公益社団法人日本口腔外科学会(法人番号3010405002884)
  • 公益社団法人日本補綴歯科学会(法人番号3013305001031)
  • 一般社団法人日本歯科医療管理学会(法人番号7013305002793)
  • 特定非営利活動法人日本歯周病学会(法人番号5013305000857)